新春の『武奈ヶ岳』

年月日 2007.8.6 (月)〜9(木)
地域 南アルプス北部
山名 北岳岳(3192m)・間ノ岳(3089m)
・塩見岳(3052m)
天候 快晴/晴
参加人数 4名
   
行程と記録
 8/6(月) 晴
   竜王IC 4:00⇒⇒伊那IC⇒⇒高遠⇒⇒7:15戸台8:05⇒(バス)⇒9:00北沢峠9:45⇒(バス)⇒10:10広河原10:45→→大樺沢分岐
   →→13:10白根御池小屋(泊)              
                                    行動時間 2時間25分 歩行時間 2時間10分  

 北岳〜塩見岳の縦走を急遽計画、賛同者4人で出かける。 平日の北沢峠でのバス接続便を考慮して早朝、車で出発し7時過ぎ、戸台・仙流荘前のバス停に到着。 南アルプスバスを乗り継ぎ、広河原に10時過ぎ到着。
 
 広河原より尾根筋を登って2時間25分で今日の宿泊地・白根御池小屋に午後早く到着。 平日で空いているだろうと予想していたが、その後続々と到着してほぼ満員に近かったようだ。 2年前に新築され気持ちの良い宿舎に変身していた。
 
 8/7(火) 快晴/晴/曇
   白根御池小屋5:25→→草滑り→→7:30小太郎尾根分岐7:40→→8:15肩ノ小屋8:30→→9:10北岳(3192m)9:20→→10:30
   北岳山荘11:25→→12:00中白根(3055m)12:10→→13:05間ノ岳(3189m)13:30→→14:15三峰岳(2999m)14:25→→三国平→
   →15:35熊ノ平小屋(泊)
                                    行動時間 10時間10分 歩行時間 7時間45分
 
 天気は上々。 いきなり草滑りの急斜面を登る。草滑りのお花畑ではマルバダケブキ・グンナイフウロ・ハクサンフウロ・イブキトラノオetcが咲き誇り、疲れを癒してくれる。
 高度をあげるにつれ、振り向けば鳳凰三山の山並みが徐々に姿を変え美しいシルエットを見せてくれる。 ダケカンバ帯を抜け二股からの合流点手前からは池山吊尾根の上に富士山が覗き出し徐々に、その優美な姿を大きく見せてくれる。
 小太郎尾根に出ると眼前にどっしりとした仙丈岳と花崗岩に光る甲斐駒ヶ岳が見える。 又、進行方向には北岳への尾根筋が延びており、まさしく空中散歩といったところで爽快な気分になる。
 
 肩ノ小屋で休憩し、一挙に北岳山頂(3192m)を踏む。 天気もよく360度の文句なしの展望、これから進む間ノ岳〜塩見岳への稜線も実に美しく横たわっている。 平日ではあるが山頂は結構賑わっていた。
 
 間ノ岳までは歩いたことのある道、北岳から北岳山荘への下山道はガレ場が多く注意を要するが、あとはルンルン気分で歩ける道、途中、キタダケソウの株(開花は6月下旬)を見に少し寄り道もする。
 山荘脇で昼食とするが、天気が良すぎて暑いくらい。 時間も早いので熊ノ平小屋まで足を延ばすことにする。
 
 間ノ岳からは右折して三峰岳に向うが一見平凡な道に見えるが足を踏み入れるとガレ場の連続、充分注意が必要だ。 三峰岳を過ぎ三国平までは意外と時間がかかる。 傾斜も緩み農鳥小屋からの合流点を過ぎ、一段と下りきるとコルに出て熊ノ平小屋に着く。 周囲は樹林に囲まれ、前面には農鳥岳が横たわるこじんまりした小屋だ。
 小屋に着く前から雲がドンドン増え、一時パラパラときたが事なきを得る。 小屋に入ると視界もなくなってしまった。
  

小太郎尾根分岐から北岳への稜線尾根

富士山も優美な姿を見せる

どっしりとした仙丈岳(3033m)

甲斐駒ヶ岳(2967m)と手前:小太郎山(2725m)

北岳山頂にて

北岳から間ノ岳(3189m)への稜線

北岳から鳳凰三山を見る

キタダケソウの株(開花は6月下旬)

タカネマンテマ

チシマギキョウ

中白根から間ノ岳をみて

中白根/間ノ岳の途中から野呂川上流への落ち込み

間ノ岳から農鳥岳・西農鳥岳を見る

間ノ岳からの下りから北岳を(ズーム)

間ノ岳/三峰岳より北岳を

三国平からの西農鳥岳(左)・農鳥岳(右)
  
 8/8(水) 快晴/晴/曇
   熊ノ平小屋5:15→→6:15安部荒倉岳(2693m)→→6:45小岩峰6:55→→8:30北荒川岳(2698m)→→10:40北俣岳10:50→→
   11:30塩見東峰(3052m)→→西峰(3047m)12:50→→13:45塩見小屋(泊)
                                    行動時間 8時間30分 歩行時間 6時間25分
 
 朝、高空に雲がたなびいているが今日も天気はよさそう。 出発して、しばらくは樹林帯のトラバース道が続き展望はないが、時折お花畑(ミヤマバイケイソウ)や展望地に出くわす。 小岩峰では一時岩峰の展望地にでて周囲の展望を楽しめるが北荒川岳の登り斜面までは長い長い樹林帯のトラバースを余儀なくされる。
 北荒川岳を登りきると一挙に展望が変わり、すごいガレ場の向こうに峻険な塩見岳が顔を出す。砂地の火口壁のような平坦な道を進むとタカネビランジ・イブキジャコウソウが咲き誇り、実に美しい。 キャンプ場を過ぎるとマルバダケブキ・クロトウヒレンの大群落に遭遇、今を盛りと黄色の花を鮮やかに咲かせていた。
 
 長いトラバース道をこなすと北俣岳への急登、更に最後の急登をこなして塩見岳東峰(3052m)に着く。 山頂の狭い岩場を敬遠して少し先の双子峰・西峰(3047m)で昼食とする。 あとは下って塩見小屋で宿泊するのみなので時間は充分、ゆっくりとのんびりと景観を楽しみながら時間を過ごす。
今日もまた富士山も随所で大きなシルエットを見せてくれた。
 
 塩見岳からの下山は岩場の連続、要注意だがお花も多く楽しませてくれる。 イワオオギ・チシマギキョウ・ミヤマオダマキ・イワベンケイetc花を添えてくれる。
 
 塩見小屋は小さな小屋、環境に配慮されトイレは簡易プラ袋での回収となるのは有名。 夕食時、小屋経営者から声をかけられて驚いた。 なんと、妙高・杉ノ原スキー場宿舎「アラスカ」で世話になった青山さんではないか。 聞けば、2年前に前任者から引継ぎ、山小屋経営を始めたという。 こちらが本業に成り、「アラスカ」は副業になってしまったと笑っておられた。 しかし、こちらとしてはスキーは毎年行けるが、塩見は毎年とはいかない。 ともあれ、奇遇に驚いてしまった。
 

ミヤマバイケイソウの群落

小岩峰から朝の中央アルプスを

小岩峰から見る塩見岳

新蛇抜山付近から大井川最上流部の渓谷

北荒川岳から通った尾根を眺める 中央:間ノ岳

北荒川岳からイブキジャコウソウと塩見岳

北荒川岳に咲くタカネビランジ

背の低いミヤマシオガマ

北荒川岳から塩見岳にかけての急峻なガレ場

北荒川岳・キャンプ場付近のお花畑

見事なマルバダケブキの群落と塩見岳

クロトウヒレンもお花畑の一角を占める

北俣岳から悪沢岳(荒川東岳・3141m)を

北俣岳から富士山を見る

北俣岳から最後の塩見岳への登り

塩見岳東峰(3052m)にて

塩見岳から下り道・天狗岩を覗く


               
                右:天狗岩から塩見岳山頂を仰ぎ見る

  
 8/9(木) 快晴
   塩見小屋5:35→→7:05本谷山(2658m)7:30→→8:50三伏峠9:00→→10:55鳥倉林道終点→→11:40鳥倉林道車止12:15⇒⇒
   大鹿⇒⇒分杭峠⇒⇒13:20戸台14:00⇒⇒高遠16:00⇒⇔伊那IC⇒⇒19:30竜王IC
                                    行動時間 6時間5分 歩行時間 5時間0分

 
 今日も更に快晴、一点の曇もない。 だが残念ながら下山の日。 本谷山・三伏山では歩いた道を振り返り、また
360度の展望を楽しむ。 澄んだ空気に浮かぶ山々は実に美しく、遠く伊那谷には雲海がたなびき墨絵の世界を展開してくれた。
 
 6時間を要して鳥倉林道車止に着く。 タクシーの予約時間には早く着いたのでコーヒーを沸かし参加者の健闘をお互いたたえあって時間待ち。 タクシーもやや早く到着、駐車してある戸台まで廻ってもらう。 戸台に着くと極暑もいいとこ。 山の涼しかった天国も一瞬にして夢の世界となってしまった。
 
 仙流荘で汗を流し、南アルプス道の駅でお土産あさり、そして高遠では飛込みではあったがそば処「一刻」で腹ごしらえをして満足しながら帰路につく。
 
 今回、間ノ岳〜塩見岳の間を始めて歩いたが変化のある道中だった。 荒々しい山肌、深い渓谷、シラビソの樹林帯、お花畑、そして随所で富士山を見ながらの山歩きに充分な満足感を味わった。 同行の諸氏にも感謝する。
  

朝の雲たなびく塩見岳

塩見小屋と塩見岳・右は天狗岩

本谷山からの中央アルプス

本谷山からの北アルプス方面