高山に囲まれた『アンナプルナ内院』



記録
1日目(7/18) 晴/曇/雨
 関空1:30⇒⇒5:30バンコック10:40⇒⇒12:50カトマンドゥ(ホテル・ハラティー泊)
 
 2年前の春、乾季のヒマラヤ山塊とシャクナゲ鑑賞を目的にネパール・ランタン谷に出かけたが、今回は雨季ではあるがブルーポピーを筆頭に高山植物を楽しみに同じランタン谷を目指して出発。(昨年訪れた中国・太姑娘山との比較もあったが・・・・)
 関空でガイドを含め5人が終結。バンコックまで5hrのフライト、バンコックで5hr待ち、カトマンドゥへは3hrのフライトでネパールに到着。 乾季とは違い、今にも雨の降りそうな天気だ。
予定通り前回同様のホテル・ハラティーに寛ぎ、夜食のため町に出るが雨で道は泥だらけ、いきなりの洗礼だ。 明日からの山暮らしを考慮し「ふる里」にて日本食を味わう。
  
 
2日目(7/19)   晴/曇/雨 
  ホテル7:15⇒⇒9:55トリスリ⇒⇒カカニの丘⇒⇒12:00カリカスタン⇒(道路崩壊で一部歩行)⇒15:40ドゥーンチェcheck point
  ⇒⇒18:05シャブルベンジ(1300m)(ロッジ泊)
 
 早朝、ランドクルーザーで出発、今日の宿泊地・シャブルベンジを目指す。 カカニの丘を越え、一旦下りトリスリの町で腹ごしらえ、レストランでは2年前のボーイ少年が働いており、かなり大きく成長していたのに驚く。
 
 トリスリからは山越えの山岳道路となり高度をあげるにつれ、どんどんガタガタ道がひどくなる。 カリカスタン〜ドゥーンチェの間でがけ崩れによる道路崩壊地点があり、この区間を歩いて通過することになろうと出発前に聞いていたが、雨の中、現場に着くとひどい崩壊でとても車で通過できる状態ではない。 ランドクルーザーをあきらめ歩き出すが右急斜面上からは今にも岩が落ちてきそうで道路上には亀裂もあちこち。 途中、タンクローリ車が道路面の傾いた場所に乗り上げ、今にも谷底に転落しそうになったまま放置されている。 1kmほどを歩いて、やっと対面の車待ち地点に到着。 今度はランドクルーザーではなく一般の乗合バスに相乗りとなってしまう。
 
 乗合バスの乗客が揃い、荷物が積み込まれるまで時間がかかるので、にわか仕立ての茶店で待つ。 この間、付近で草を食んでいる放牧牛を見ていると、所々に赤く長細い斑点が出ている。 よく見ると、なんと噂に聞いたヒルが牛の血を吸うて満腹状態で指の太さぐらいになり、くっついているではないか。 牛も痒いのか、後ろ足で擦って盛んに払おうとしているが中々とれないでいる。 これが噂に聞くネパールのヒルかと驚き、以後一層の注意深さをはらう。
 やっと、乗合バスの準備もでき、ガタビシ道をのろいスピードで歩む。 ネパールでの乗合バスの体験も初めてだが、そのルールにもまた初体験。 この地域ではいわゆるバス停はなく、乗客の合図でどこでも停まってくれる。 自分の家の前がまさしくバス停なのだ。 従って、たとえ隣の家でも一緒になっては乗らず自分の家の前であくまでも待つ。 しかも荷物一杯で。 だからバス停は無数にあると言え、時刻表など全くない。 ひたすらバスが来るのを待つのみだ。 我々同乗のバスも途中で鈴成り状態、バス中は勿論、天井も人間と荷物が混在しあって足の置き場もない。 それがひどいガタビシ道の長いイロハ坂を喘ぎながら進むのだから日本人にとっては想像外の光景だ。
 
 おかげで今日は200km足らずを11hrもかかってやっと目的地のシャブルベンジに着く。 夕食前に地元の子供を集めガイド氏持参の衣類・学用品を配る。 総勢30人くらいか、賑やかなひと時であった。
 

カカニの丘付近のトウモロコシの畑と水稲棚田

トリスリ町の果物野菜店

ネパールのヒル 日本で見るヒルと変わらない

牛に取り付いたヒル(目の上2匹 指の太さほどに)

車を降りて歩いた崩落地

道路わきに咲く可憐な高山植物
  
3日目(7/20)   雨/曇/雨
  ロッジ8:00→→10:05ドバン→→11:00ランド・スライド→→12:05バンブー14:00→→16:00ラムチェ上→→
  16:45ラマ・ホテル(2340mロッジ泊)
 
 雨季とは聞いていたが、こんなに降るとは知らなかった。 一日のうちでめまぐるしく天候が変わる。 雨具着用し傘をさしてのスタートとなる。 スタートのシャブルベンジは大河が合流する地点、我々はランタン川沿いにラマ・ホテルまで徐々に高度をあげる。 今日は高度差約1000mを稼ぐことになる。 
 ランタン川の水量は氷河の融水と雨季とが重なり物凄い轟音をたてて流れ下っていく。 乾季の比ではない。 これでは小岩などひとたまりもないだろう。 どうりで川には大岩しか見あたらない。 大岩といっても化け物みたいな大岩で日本の川ではめったにお目にかかれないだろう。 流されでもしたら命はまずなかろう。 上流ほど傾斜も増し恐ろしいほどの激流となってくる。
 
 登山道には珍しい高山植物が顔を出し、高度が上がるに従い品種も変化してくる。 品種が多すぎて写真に撮るのも一苦労する。 それに花名がわからないのが難問だ。 ただ、この国では大麻(マリファナ))がいたるところに自生しているのには驚いた。 自分にはその知識がなく初めは判らなかったが、ネパール人ガイドが教えてくれたので判ったのだが、あちこちに自生しており、なかには丘全体が大麻に覆われている場所もあった。 これではあまりに多すぎて撲滅のしようもないだろう。
 
 今日・明日は、じめじめした道の渓谷・森林地帯の通過なので昨日見たヒルにはお目にかかりたくない。 細心の注意でヒルノックを散布して歩く。 途中、数匹のヒルは確認したが、吸血被害にあった人が出なかったのは幸運だったのだろうか。
 
 ラマ・ホテル(地名)でのロッジでは笑顔の良い女主人に世話になり、バター茶をいくらでもご馳走してくれた。
 

シャブルベンジにかかる吊橋を渡ってトレック開始

シャブルベンジの旧村を歩く

 
  
    轟音をたてて道脇を流れるランタン川

ランドスライド〜バンブー間の沢を渡る

バンブー〜ラムチェ間の吊橋にて

野生の大麻 道中至るところにある

丘全体が野生の大麻で覆われていた
  
4日目(7/21)   曇/雨
  ロッジ7:35→→8:55リバーサイド→→10:30ゴラタベラ(3000m)12:20→→15:30ランタン(3500m ロッジ泊)
 
 今日の前半も渓谷沿いの道で森林地帯の通過だ。 横を流れる激流に魅了されながら高度をあげる。途中には山全体が岩崩れを起こした崩落地を眺めたり、高さ100mはあろうとみられる滝の下を飛沫を浴びながら通過したりして森林地帯を抜け、ゴラタペラに到着。 一挙に視界が開けランタン谷のU字谷が見られるはずだが奥は霞んで見えない。
 
 しばらくロッジで休憩、昼食となる。 ここで下山してきた日本人7名の一行に出会う。 話を聞くとあまり高山植物には興味なさそうで、これから十数日を要してゴサインクンドを経てカトマンドゥーまで歩くという。 この雨季にご苦労な話だ。 なぜ乾季の天候の安定する時期を選ばなかったのだろうか。
 
 つぎのランタン村までは徐々に高度をあげるが、お花畑を歩くがごとくで、各種の花々が眼を楽しませてくれる。 高度が上がるので徐々に歩みものろくなってくるが軽い高山病症状はあるものの全員まだ大丈夫のよう。
 



ラマホテル〜ゴラタベラの樹林帯でであった大滝

大滝横での休憩





ゴラタベラで昼食をとったロッジ

雲に隠れたランタンU字谷 高山植物が豊富










  
5日目(7/22)   曇/薄日/雨
  ロッジ7:30→→10:45キャンジュンゴンパ(3800m ロッジ泊)
 
 天候は毎日同じで優れない。 今日は最奥の居住村キャンジュンゴンパを目指す。 崖に囲まれたU字谷の底の景色の良い谷を歩く。 高山植物は次々と変化してきて群生地も各所に出てくる。 今日のハイライトは高さ1〜2mにもなる黄色のポピーとサクラソウの群落が見られたことか。
 
 午前中にキャンジュンゴンパに到着し、午後に予定していた村裏山のキャンジュン・リ(4200m)に高度順応で登る予定だったが、雨となってしまったのでロッジで沈没することになってしまう。 午後は読書をしたり、洗濯したり、ストーブで暖をとったり、昼寝をしたりで、夫々余暇を過ごす。 日本にいると、こんな時間の消化はまずないので貴重な時間だ。
 Sさんの高山病症状がかなり進行。 食欲がほとんどないようだ。
 

  

ランタン村を離れてキャンジュン・ゴンパへ

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  U字谷の中の草原に延びる道

 放牧地の中、ランタン川をみて歩く 

  

  

 1〜2mほどの黄色のポピー 

黄色ポピーの花

  

  

  

  

  

 キャンジュン・ゴンパの村 ロッジが増えている 

昼食の一例  

 祭りで弓競技に集まった近在の村人 
  
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