| 年月日 | 2007.6.27(水)〜29(金) |
| 地域 | 山梨県南アルプス市 |
| 山名 | 北岳(3192m) |
| 天候 | 晴・風雨 |
| 参加人数 | 4名 |
![]() 晴天の下、北岳で満開のキタダケソウに出会えて感激 |
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| 行程と記録 梅雨時の6/下前後しかお目にかかれないというキタダケソウを一度見たいと思いながら、ついつい雨の時期に登るのは気が進まず北岳への登山を敬遠していたが、ぼつぼつ腰を上げないと見る機会を逃してしまう年齢に差し掛かってきたので思い切って重い腰を上げることにした。 予め現地山小屋から情報をとると今年は残雪が異常に多くピッケル・アイゼン必携で来るようにと助言を得る。 キタダケソウの開花情報とも考慮し当初予定を少し遅らせ6/27〜29の3日間として準備、幸い27・28日の天気予報はよさそうだ。 6/27(晴/曇) 栗東IC3:55⇒⇒伊那IC⇒⇒7:30戸台8:05⇒(バス)⇒9:00北沢峠9:45⇒(バス)⇒10:10広河原10:35→→ 11:05大樺沢分岐11:20→→14:10白根御池小屋(泊) 行動時間 3時間35分 歩行時間 2時間40分 戸台からの早朝バスに間に合うよう仲間4人で栗東ICを早朝出発。 順調に進み戸台・仙流荘前のバス停に着くと既に40人程の登山客がバスを待っていた。 定刻にバス2台で出発、天気もよく途中、鋸岳の鋭い山容や白く輝く甲斐駒が美しい。 北沢峠でバスを乗り換えるが、ここで仙丈ヶ岳方面に向った人が数人おるだけで、あとは2台の広河原行に乗る。 どうやら我々と目的は一緒でキタダケソウが目当ての登山者ばかりらしい。 広河原の吊橋前でバスを降り、吊橋を渡って皆さん広河原山荘前で支度。 15人程度のツアー客グループが2組と、あとは個人グループだが支度を終えた順に出発していく。 事前情報では残雪が多いので大樺沢を通過しないほうがよいというので尾根ルートで今日の宿泊地である白根御池小屋を目指す。 大樺沢への分岐を過ぎる頃、メンバーの一人が体調不良を訴え、しばらく様子を見るが芳しくない。 ここから尾根ルートの急登が始まるが時間もたっぷりあるので休み休み進み小屋で一泊すれば体調が戻ることを期待して頑張ってもらう。 樹林帯の蒸し暑い登りで周囲はカニコウモりの新葉がやたらと多く、他にも新葉を出している草花も多いが花をつけているものはほとんど見当たらない。 体調を崩しているY氏は普段はとてつもなく健脚なのだが今日は気の毒なぐらい足取りが重い。 それでも根をあげず頑張る根性は大したものだ。 私なら多分あきらめて引き返していたろうに・・・・。 やっと白根御池小屋に到着、夕食までには時間はたっぷり、Y氏は休息し他は周囲の散策、小屋周りには結構お花が咲いていた。 対面の池山吊尾根や八本歯から北岳山頂にかけては残雪がかなりあり、なだれの跡も見られる。 夕刻、Y氏も現れ、かなり元気を取り戻した様子、夕食もとれ、これなら明日からも大丈夫だろうと安堵する。 |
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![]() 広河原の上部で咲いていたクリンソウ |
![]() 急登の尾根道 岩と根っこの間を登る |
![]() 御池小屋の周辺に咲く花類 サンカヨウ |
![]() コンロンソウ |
![]() サンリンソウ |
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![]() 昨年新装なった白根御池小屋 |
![]() 白根お池に映る池山吊尾根 |
![]() 池山吊尾根(白根御池小屋より) |
![]() 八本歯のコルと北岳山頂(白根御池小屋より) |
| 6/28(晴/曇) 白根御池小屋5:30→→草すべり→→8:25小太郎尾根8:35→→9:15北岳肩ノ小屋9:25→→10:10北岳 10:35→→八本歯コル分岐→→トラバース道分岐→→13:55北岳山荘(泊) 行動時間 8時間25分 歩行時間 6時間30分 雨覚悟の登山だったが天気は上々、キタダケソウにお目にかかれる清々しい朝を迎え心も弾む。 幸いY氏の調子も問題なさそう。 無理をせずツアーグループのあとについて草すべりにかかる。 残雪が残っており雪渓の右端、枯れ草の露出している部分を利用して登る。 各種草花の新芽や新葉がみずみずしく顔を出しているが開花には少し早そうだ。 途中からブナの樹林帯からダケカンバに変わり、ドンドン高度をあげる。 何度かの休憩を挟み森林限界に近づいて、程なく大樺沢・二股からの道と合流し、あと少しで小太郎尾根に到着する直前でかなりの規模の残雪に出くわす。 ツアーグループは安全のためアイゼンを着用している合間を縫って我々は先に出てツボ足で残雪をトラバースして小太郎尾根に出る。 尾根に出るや眼前に仙丈岳の雄大な山容が目にはいり、小太郎山の奥には花崗岩に輝く甲斐駒ヶ岳が聳えている。 周囲にはハクサンシャクナゲ、キバナシャクナゲ、オヤマノエンドウなどが咲き誇っている。 尾根道には残雪はなく肩ノ小屋から北岳山頂へとルンルン気分で歩く。 北岳山頂には我々一向4人のみ。 山頂を独占して展望を満喫する。 南には間ノ岳・農鳥岳、やや右に塩見岳も三角型の山容を覗かせている。 |
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![]() 草滑り付近に新芽をだすコバイケイソウ |
![]() 草滑りに残る残雪の横を登る |
![]() ミヤマキンバイ |
![]() シナノキンバイ |
![]() ミネサクラ |
![]() 樹林帯を抜け森林限界上を小太郎尾根へと |
![]() 小太郎尾根から仙丈岳(3033m) |
![]() 手前:小太郎山、奥は甲斐駒ヶ岳(2967m) |
![]() 北岳への尾根道 |
![]() 記念の一枚 仙丈岳をバックに |
![]() ハクサンシャクナゲ |
![]() オヤマノエンドウ |
![]() 肩ノ小屋手前から北岳山頂(3192m)を望む |
![]() 肩ノ小屋と北岳山頂部 |
![]() 北岳山頂から間ノ岳(3189m) |
![]() 北岳山頂から仙丈岳(3033m) |
| いよいよキタダケソウを鑑賞できる時がきた。 北岳から南に下り八本歯コルへの分岐点近くと北岳山荘からトラバース道を八本歯コルへと向う道に咲いているという。 北岳特有の希少品種だけに見逃してはならぬと注意深く尾根を下り始める。 一部、残雪はあったが問題なく通過、八本歯コルへの分岐点までは目指すキタダケソウを見つけることはできなかったが、分岐から左折した途端、両側にキタダケソウが満開状態であるわあるわ。 こんなにあるとは想像していなかっただけに驚きと感激で写真を取り捲る。 気品のある純白の花の群落だ。 ただ、キタダケソウとハクサンイチゲが混在して咲いており注意しないと間違えてしまいそう。(よく観察すれば特長が異なり間違えることはない) 混在して咲いているのも予想外のことであった。 さらに北岳山荘へのトラバース道にも大きな群落があり大いに楽しませてくれた。 あとは写真を掲載するのでご覧戴きたい。 |
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![]() キタダケソウ |
![]() キタダケソウ |
![]() キタダケソウ |
![]() (ハクサンイチゲ) |
![]() キタダケソウの蕾 |
![]() 花びら枚数の少ないのもある |
![]() 西農鳥岳と間ノ岳 |
![]() キタダケソウと間ノ岳 |
![]() キタダケソウ |
![]() キタダケソウ |
![]() キタダケソウの群落(ハクサンイチゲと混在) |
![]() キタダケソウ(一本の茎に一つの花をつける) |
![]() ミヤマキンバイ |
![]() ミヤマキンバイ |
| キタダケソウの群落も過ぎトラバース道を北岳山荘に近づいた地点で写真のような急傾斜の雪渓に出くわす。 数人が通過をあきらめ尾根道へと戻っていったが我々もアイゼン・ピッケルしか持たず通過を躊躇する。 持参したザイルでは短かすぎ役に立たない。 そこで後続のツアーグループを待つことにする。 案内の山岳ガイドが昨日の小屋でザイルを張ることを耳にしていたからである。 腹ごしらえをしながら1時間ばかり待ってツアーグループが到着。 事情を話すと快くOKしてくれる。 さすが山岳ガイド、手際よくザイルを固定し、しかも真っ先に渡らせてもらう。 感謝感謝だ、おかげで遠回りをしなくてすんだ。 あとは2箇所ばかり小さな残雪を越え北岳山荘に到着。 ところが山荘玄関入口が残雪で入れず横から倉庫のような場所を通って受付に入る。 小屋内部もまだ整理が進んでおらず雑然としていたが宿泊には支障はなかった。 夕食時、窓外に富士山を眺められた。 天気が崩れ始め周囲の山々は雲に隠れているというのになぜか雲の上に七合目辺りから上がぼんやりとかすかに覗えた。 夜半から風雨が強くなり、明日の下山は雨の中かと心が重い。 でも梅雨時、2日間は好天だったのだから1日は雨でも仕方ないかと慰める。 キタダケソウも十分鑑賞できたことだし・・・・・。 |
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![]() トラバース道の急峻な雪渓(手前⇒向こう) |
![]() ザイルを張って安全にトラバース(向こう⇒手前) |
![]() ハクサンイチゲ (一本の茎に数個の花をつける) |
![]() 北岳山荘(真ん中)を目前に、もうすぐ小屋だ。 |
| 6/29(強風雨) 北岳山荘6:10→→7:30北岳→→8:05肩ノ小屋→→小太郎尾根→→9:50白根御池小屋10:30→→12:00 大樺沢分岐→→12:20広河原14:25⇒(バス)⇒14:50北沢峠15:00⇒(バス)⇒15:50戸台⇒⇒伊那IC ⇒⇒21:30栗東IC 行動時間 6時間10分 歩行時間 5時間00分 |
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![]() 風雨の中で北岳を通過 |
帰りに再度キタダケソウを見たいと思っていたが淡い願いとなる。 夜半からの激しい風雨が朝も小屋にたたきつける。 小屋の管理人の話では、これぐらいなら注意は必要だが北岳通過は心配ないとの事で昨夜の宿泊者約20人強で出発。 尾根筋はかなりの強風でバランスを崩す場面もあったが、途中でツアー一向も追い抜き快調に北岳を越え肩ノ小屋から小太郎尾根分岐に下山、尾根から離れると風も弱くなり長い下りをこなして御池小屋に戻る。 Y氏の体調もすっかり戻ったようだ。 御池小屋で大休止し、あとは登りにY氏が苦労した尾根の急斜面を快調に下り広河原に到着して念願のキタダケソウ山行を無事終える。 |