| ◎ 7日目(7月5日 水) 晴/曇 夜雨 C1(4300m) 5:45→→7:30 尾根稜線コル(4700m) 7:45→→8:35大姑娘山(5025m) 9:15→→9:35 コル(4700m) 9:50→→10:55 C1(4300m) 12:20→→14:15 BC(3650m・テント泊) いよいよ登頂日、最大の山場だ。 朝、周囲は一面霧の中。 昨日までとはやや天候の状態が異なる。 霧が晴れれば期待できるのではと心が弾む。 朝食はおかゆを流し込むのがやっと、しかし仲間は食欲旺盛な人もいる、うらやましい限りだ。 出発にあたって停滞を申し出る人はいない。 各自頑張ろうと心に秘めておられるようだ。 5時45分、予定よりやや遅れて薄暗い中、ライトをつけて出発。 いきなり鉄平石が不規則に積み重なったガレ場の急登で始まる。 歩測は遅々として進まぬ。 明るくなるにつれ周囲のガレ場がまるで荒涼たる岩壁となって迫ってくるようだ。 もはや植物の姿はなく岩板が積み重なった状態の上につけられた踏みあとをたどって歩く。 ガイド4人がサポートしてくれるが15名の体力差は如何ともしがたく隊列に乱れが出てくる。 途中2回の休憩を挟んで中間点より上の尾根稜線コルに出る。 コルからは眼下に日隆の町を伺えるが各自の体力は限界に近い人もでてきたようだ。 しかしギブアップする人はいない。 すばらしい根性の持ち主だ。 休憩後最後の登りにかかる。 霧で見通しはないがガレ場の緩い坂を登っていると前方の霧が急に晴れ雲海上に周囲の鋭鋒が突然顔を覗かせる。 一同から歓声が上がり、今までの苦しい登りが吹っ飛ぶようだ。 皆カメラ撮影に忙しい。 まもなく100mほどの雪田に出る。 アイゼンは必要としないフラットな雪田だ。 これを過ぎると最後のガレ場にかかり頂上も真近に迫る。 霧で山稜は晴れたり隠れたりを繰り返している。 ここまで来ると体力差は明らか。 ガイドに荷物を預ける人・引っ張ってもらう人と様々だが山頂が真近なだけにあきらめる人はいない。 15人全員登頂も時間の問題となる。 山頂はチベット仏教の祈祷旗がはためいている。 隊列は長くなったが順次山頂に到着、全員登頂達成だ。 感激で顔をクシャクシャにしている人・抱き合って喜ぶ人・ガッチリと握手する人と感激の表現はマチマチだ。 霧もすっかり晴れ、真っ青な空に最高峰・四姑娘山(6025m)の氷雪を抱いた鋭い山稜が実にすばらしい。 右に三・二姑娘山と続いている。 また左にも無名の鋭鋒群が見える。 遠く南々西方向にミニヤコンカらしき山塊もうっすらと伺える。 しばらく記念写真に忙しく時を過ごすが、このすばらしき天候に感謝するとともに、15名全員が5000mを極めた根性に脱帽する。(柴ちゃんは出発前、全員の登頂は難しいと正直思っていた・・・疑った皆さんごめんなさい) 名残惜しいが下山を開始してまもなく霧もすっかり晴れ雲海も消える。 展望を楽しみながらの下山は達成感とともに申し分ない。 コルで一服、最後の展望を楽しみ、登りの苦しかったガレ場を降るのは何の苦労も感じない。 C1に帰着、往復5時間強の苦闘であったがダゴ汁のような昼食が待っていた。 やっと、喉が通るようになり、旨かった。 荷物の整理としばらくの休憩で時を過ごし、BCに向って下山開始。 下山は道なきお花畑の真ん中を突っ切って歩く。 日本では考えられないこと、全員達成感と幸福感で一杯の顔をしてルンルン気分のようだ。 お互いに良く頑張ったと讃えあい会話が弾む。 BCでは恒例のスイカが待っていてくれた。 BCも賑やかになり40張強のテントもすべて他のツアーで埋まっていた。 驚いたことに他のツアー・グループの中に以前カラパタールに同行したKさんご夫妻を見つけ懐かしく話が弾むもあまり時間が取れなかったのは残念だった。 今夜も雨、連日の曇・雨空を思うと今日の快晴はなんだったのかと幸福感に浸ってシュラフに入る。 |
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![]() 尾根稜線コル上部から薄日指す大姑娘山 |
![]() 雪田と雲上に頭を覗かせた鋭い山群 |
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![]() 霧が晴れ突然現れた雲上に浮かぶ四姑娘山から左側の鋭峰群 |
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![]() 大姑娘山(5025m)頂上直下から眺めた四・三・二姑娘山(左から6250m,5355m,5276m) |
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![]() 大姑娘山山頂にて 15名+ガイド4名全員登頂 |
![]() 中国人ガイドのヤン君と劉さん |
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![]() 大姑娘山(5025m)山頂から眺めた四・三・二姑娘山(左から6250m,5355m,5276m) |
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![]() 山頂からみた尾根稜線コルと日隆の町 |
![]() 尾根稜線コルからC1のある谷筋を見下ろす |
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![]() 降りのガレ場で一息 |
![]() ガレ場の中央部で再度の休憩 |
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![]() ガレの下部を降る C1はもうすぐ |
![]() C1から下はお花畑の連続 紫色の山ツツジが印象的 |
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![]() 達成感に溢れ花畑を踏みしめて下山する一行 |
![]() ガイドの4人 左から劉さん・ツェリン君・ヤン君・シルキ君 |
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| ◎ 8日目(7月6日 木) 終日小雨 夕刻より雨 予備日として予定したが結果としては必要なくなり、終日ブラブラ歩きでのんびり花の写真を撮ったり暇人と談笑しながら過ごす。(BCテント泊) 連日続く雨とツアー客増加でテントサイト周辺はぬかるみ状態で最悪。 今日も小雨が続き、他のグループで高度順応に出かけたり、C1に登っていった人たちは気の毒だ。 我々グループのうち、女性4人は終日馬をレンタルし午前中、大海子に出かけるが、午後の丘陵地散歩ですぐに馬方とトラブル。 言葉が通じずガイドの劉さんとテント責任者の荷さんに入ってもらって交渉するも今ひとつ納得できず後味の悪い結果となったようだ。 |
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![]() 女性4人の乗馬風景 |
![]() おっかなびっくりでいざ出発??? |
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![]() 幸せなお馬さんたち |
![]() 眺めていると花を避け草だけを食べていた |
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![]() こちらは樹の葉っぱを好んで食べていた |
![]() テントサイト・連日の雨で道はぬかるみ状態 |
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| ◎ 9日目(7/7 金) 曇 夕方より雨 BC(老牛園子) 8:05→→No3〜1仏塔→→13:00 日隆(ホテル金昆賓館泊) テント責任者の荷さんや他のスタッフに別れを告げ、日隆への帰路につく。 天候は曇でぐずつきかげん。 道はぬかるみ苦労するがNo3仏塔を過ぎると丘陵尾根筋となり一面のお花畑に変貌、最後の楽しみを与えてくれる。 13:00ホテルに帰着。 昼食をホテルでとり、あと日隆に始まり日隆に帰着までフォローしてくれたガイドのツェリン君(ネパール・シェルパ族)と別れる。 彼は今日中にBCに戻ると帰っていった。 我々には想像外の体力だ。 日隆最後の日なので夕刻皆で土産を探しに町に出る。 干し肉・干し木茸・土地のお菓子・写真集・DVDなど色々あるが個々に物色、 火床を持ち歩いての小さな屋台で串焼き(ヤク肉・羊肉・ジャガイモetc)は1串1元(15円)、結構旨かった。 恐る恐る食べている人もいたが・・・・・。 最後の夕食は町のレストランで食べようと有志8人で出かける。 かなりの数のレストランがあったが適当に入る。 言葉はまったく通じないので筆談でと皆で奮闘するも、これも思うようにはいかない。 なんとか通じたかと喜ぶも出てきたものは我々の意思とは違っていたりで唖然とする。 それでも近いものにありつけ味もホテルよりは良く満足満足。 満腹感を味わい一人30元(450円)はなんといっても安かった。 |
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![]() BCに別れを告げる |
![]() No2仏塔付近にて |
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![]() お花畑を民族衣装の馬方が悠々と馬上の人に |
![]() トラノオで一面敷き詰められた花畑 |
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![]() 気分良くふざけてみせるYKさん |
![]() 上記風景をやや遠目に見るとご覧の通り |
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![]() No1仏塔付近の花畑 |
![]() 燃料にするのか乾いた馬糞が集められていた |
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| ◎ 10日目(7月8日 土) 曇 日隆 7:10 ⇒⇒8:40 巴郎山峠 9:00⇒⇒10:55 臥龍(パンダ保護研究センター) 13:00⇒⇒16:30 都江堰⇒⇒成都(陳麻婆豆腐⇒⇒四川劇⇒⇒22:30 ホテル岷山飯店泊) 今日はバスにて成都に帰る日。 再び巴郎山峠(ハーロンシャン峠・4300m)を逆に戻る。 天気は曇、ガタビシと大きく揺れながら峠に向う。 花は一段と輝いている。 峠を越えると臥龍(ウォロン)まで長い降り。 時折トイレ休憩となるが、同時にバスもブレーキ・シューの冷却用に逆に水を補給する。 臥龍のパンダ保護研究センターに立ち寄りパンダ見学、かなりの数が飼育されており、しぐさが実に可愛い。 ただ、抱いて写真を撮るには300元(4500円)と高い。 保護飼育のため使われるというがさすがに誰も希望者はいなかった。 センター内のレストランで昼食をとり成都へと向う。 今日は交通量が結構多い。 峡谷沿いの道路は工事で片側通行が多く、ぎりぎりのすれ違いにドライバーは何度も苦労している。 峡谷を抜け都江堰の手前の峠でバスを洗浄するという。 汚れたまま成都に入ると罰金を取られる条例があると説明を受ける。 だが、最初汚れた山水で洗浄にかかるのには驚いた。 汚れをドロ水で落とし、あと清水をかけるので納得した。 待っている間に屋台の駄菓子屋で懐かしいおこし菓子をつまむ。 都江堰ではガイドの劉さんが露天の果物屋でレイチィーを購入、皆に配ってくれる。 懐かしい味でおいしく戴く。 高速道路を通って成都に入り「陳麻婆豆腐」レストランに直行、広い豪華な部屋と沢山の料理に満足する。 四川は麻婆豆腐発祥の地で「陳麻婆豆腐」は元祖という、辛いが旨い。 続いて文化公園内にて四川劇を見学、踊りながら瞬時に何度も変面する技は関係者だけの秘伝らしく凄いの一語。 満席状態で次々と繰り広げられるショー・技に疲れを忘れて見とれる。 一人220元(3300円)は充分値打ちがあった。 10時過ぎのホテル・チェックインとなり疲れたが充実した一日であった。 このあと劉さんの案内でYリーダーとともに四川大地探検有限公司の張副社長に会って近隣の情報を得ながら今回のお礼を述べる。 ホテルに戻ったのは夜半を過ぎていた。 |
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![]() 巴郎山峠へと向うヘアピン道路(日隆側) |
![]() 巴郎山峠にて バスも一服 |
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![]() パンダ保護研究センターの入り口 |
![]() 愛嬌のある姿勢を見せる大人のパンダ |
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![]() 子供のパンダは愛くるしい |
![]() 暑いのかおなかをコンクリートで冷やすパンダ |
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![]() 成都・陳麻婆豆腐レストランにて最後の夕飯 |
![]() 四川劇の一場面 |
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| ◎ 11日目(7月9日 日) 晴 成都 12:20⇒(CA1406)⇒14:30 北京 16:20⇒(CA161)⇒20:00 関空 (定刻表示) 帰国の日を迎える。 ホテルで朝食バイキング時に今回2度目のハプニングに出会う。 柴ちゃん自宅ご近所のS夫妻から声をかかられる。 他のツアーに参加し、これから山に向うとのことだが、この広い世界・いや中国の奥でばったり会うとは世の中、広いのか狭いのか・・・・・・。 びっくりしたなぁ〜。 空港への道すがら土産物店に立ち寄るが高級土産店といった感じで客ごとに係員が付き盛んに勧める。 値段が高くあまり好感が持てない。 ほどほどにして切り上げる。 1時間半前に空港に着き国内便の中華国際航空に予定通りチェックイン。 成都入りから最後までエスコートしてくれたガイドの劉さんに別れを告げゲートを入るが姿が見えなくなるまで手を振ってくれていた。 まだ若くガイドとしての経験も豊富ではなさそうだったが、それだけに初々しく時には困って涙を流す場面もあったが良くやってくれた。 感謝するとともに今後の彼女の成長を祈りたい。 搭乗ゲートでは予定時刻になっても搭乗できない、問い合わせるとエアコンがうまく作動せず調整しており、いつ出発できるかわからないという。 入国時のトラブルが頭をよぎり北京での乗り継ぎが気にかかる。 結局1時間遅れで出発、北京でのトランジットに1時間弱しかない。 北京で同じ中華国際航空の国際便に乗り継ぐのでステュワードに掛け合うと機長を通じ北京に連絡をいれておくという。 別の日本人ツアー客18名と我々15名、計33名が同一便利用と判り、なんとか便宜を図るだろうと期待する。 他のツアー客のツアー・コンダクターは北京空港内の配置は熟知していたので我々も同一行動をさせてもらう。 機長からの連絡がうまくついたらしく北京空港に着くと機体出口ゲートに係員が待機しており我々を誘導してくれ助かる。 荷物受取・チェックイン・出国審査の手続きを終えやっと搭乗ゲートに出発時間ぎりぎりで到着するとなんとこちらも遅延している。 汗を拭きふき急いだのに何たることか。 これなら急ぐこともなかった。 往復、乗り継ぎを含め4便同一の中華国際航空を利用したが全便遅延とは恐れ入る。 結局、30分遅れで出発。 関空で荷物を受け取り出口を出たのは午後9時過ぎ、ここで解散し個々の自宅へと急ぐ。 柴ちゃんは数人とともに最終の「はるか」を利用し帰宅したのは夜半を少し廻っていた。 頑張って早朝キックオフのワールド・カップ決勝戦を見ようとしたが残念ながら睡魔には勝てず寝入ってしまった。 |
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![]() 空港への途中、野菜を一杯かごに入れ 天秤棒を担いで交差点を横切るおじさん |
![]() 成都空港国内線搭乗ロビーは立派だが 利用した中華国際航空4便全てが 遅延したのには参った。 |
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| 大姑娘山 トレッキングを終えて お世話になったYリーダーの8ヶ月に渡る計画・手配も11日間でアッという間に過ぎてしまった。 大姑娘山 トレッキングは花畑と5000m山の登頂をかねた魅力的なトレッキングと予備知識として持っていたが、まさしくその通りであった。 特にお花畑の美しさは過去に類を見ないものであり感激の連続だった。 また、高度5000mの登山は一般登山者にはかなり苦しいものであり、参加者の中には4000m以上の経験がない人もかなりいたので全員登頂は無理かと思っていただけに天候に恵まれたとはいえ15名全員完全登頂は嬉しい限りであった。 普段、山クラブを通じ山登りをしているとはいえ、決して楽な登山ではなかったと思う。 その証左として登頂直後に示した皆さんの反応は「感激で顔をクシャクシャにしている人・抱き合って喜ぶ人・ガッチリと握手する人と感激の表現はマチマチ」と紹介しましたが、改めて皆さんがしめした人間の精神力・忍耐力に敬意を表します。 人間苦しければ苦しいほど、達成感に満たされることを再度知らされた気がします。 参加者の皆さん、感動をありがとう、 そしてお世話になりました。 |
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