◎ 4日目(7月2日 日) 晴/曇 夕刻より雨のち雷雨
   
  日隆(3150m)8:05→→9:25 No1仏塔 9:35→→10:00 No2仏塔(3350m) 10:10→→No3仏塔→→15:30
   BC(3650m)(テント泊)
 
 いよいよトレッキング開始日を迎える。 日中の必需品のみ自分のディバックで担ぎ、あとの荷物は馬に託して運んでくれるのでネパール同様ありがたい。 町外れのチェックポイントで入山料を払い長いジグザグ道を種々の花を楽しみながら登ると広い尾根筋の展望の良いNo1仏塔にでる。 周囲は一面、白いトラノオに蔽われ楽園を連想させる。 こんなに見事な広いお花畑は過去お目にかかったことがない。 遠くには目指す大姑娘山群が雄々しく聳えている。 さらに尾根筋をNo3仏塔まで花畑を楽しみながら登ると、尾根筋から分かれ山腹をトラバースするようになる。 ヒイラギ樹の森を進み見通しもなくなってくる。 道も一転し泥道に変貌、歩きにくい。
 所々で草付の花畑地帯で一服、長いトラバース道をこなして谷間を進むと突然眼下に黄色のテントが目立つBCが目に入る。 ここが谷底川筋にある老牛園子(ラオニュエンツ・3650m)だ。
 
 老牛園子(ラオニュエンツ)に近づくと一面ピンクと黄色の小花に包まれたお花畑の真ん中に居室テントが40張ばかりあり食堂・台所の大きなテントも敷かれている。 なんとも贅沢なテント場だろう。 日本では考えられない風景だ。 大半のテントが四川大地探検有限公司に属し、他に1社が入っているらしい。 食堂テントの数からみて絶えず4パーティーを受け入れ可能らしい。 今年は我がパーティーが一番乗りでスタッフから歓迎を受ける。 シュラフ・内カバーも新品で言うことなし。
 
 BCは女性の荷(カー)さんが仕切り、15名のスタッフ(ACも含む)とネパールから派遣されたシェルパガイド6人、計21名をコントロールしているという。 56歳小柄だが活発でよくしゃべり(何を言っているのかわからないが)頼もしい女性である。
 
 BC到着直後、スイカで歓迎され食堂テントにはいつでも温かい飲み物が用意されている。 夕飯はカレーを中心としたものだったが比較的食べやすい中華料理だった。 ただ高度も高くなったので食欲のない人もでてきたが大半の仲間は食欲旺盛で頼もしい限りだ。
 
 夕飯後、雨が降り出し夜半には雷雨となってテントをたたく音が激しくなる。 だが疲れたのか、いつしか寝てしまっていた。
 

No1仏塔前 姑娘山群をバックに

ガイドの劉さん(左)とツェリン君 良くやってくれた

No2仏塔付近から日隆の町と段々畑

No3仏塔付近 花を踏みしめて もったいな!

展望尾根の花畑も終わり
右のヒイラギの森中をトラバースして進む

左、山腹の森を越えると老牛園子(BC)の
湿地帯が見える

眼下に老牛園子(BC)の湿地帯 中央キャンプサイト

キャンプ地周辺の花畑

キャンプ地周辺 花畑と荷役馬

お花畑の真ん中にキャンプサイトが居座っている
 
◎ 5日目(7月3日 月) 曇 夕刻より雨
 
  BC(3650m)9:00→→10:05大海子(3750m)10:20→→11:25花海子(3750m)12:05→→高度順応4000m地点
  →→15:30 BC(3650m)(テント泊)
 
 
 今日はBCの周辺を歩き4000m付近まで高度を上げる高度順応日。 谷底に沿って上流に大海子(ターハイツ・3750m)・花海子(ファーハイツ・3750m)まで歩き、ここから高度を上げて山腹をトラバースしてBCに戻るコースをとる。
 
 
曇空で周辺の山頂は雲の中。 1時間強の大海子(ターハイツ)への道中は一部歩きやすいところもあるものの昨夜の雨で道は悪く馬の足跡でドロンコ状態だ。 道中は相変わらずのお花畑で一杯。 大海子(ターハイツ)は大きな湖だが周辺の湿地帯はこれまたお花に埋まっている。 さらに1時間で花海子(ファーハイツ)に到着。 ここは湖というより川が何本にも変われ屈曲しながら流れ降る湿地帯のようだ。 やはり周辺はお花畑だ。 畔で梅干入りのおにぎりで昼食。 雨はなんとか持ちこたえている。
 
 
午後は高度を上げ4000m付近の山腹をトラバースしながらBCに戻る。 高度を上げてくるにつれやはり歩行は辛い。 初めての高度経験者も半数を占め、最高高度記録経験の喜びと高山病の苦しい経験とが交錯しているようだ。 かなり苦しい表情をしめす人もいたが、周辺の素晴らしい風景とお花に和まされなんとか持ちこたえてくれているよう。 途中、増水した急沢を渡渉する箇所があったがシェルパ・ガイドのTshering(シェリン君)の手助けで全員無事通過してBCに戻る。 BCではまたまたスイカが待っていてくれた。
 
 落伍者もなく明日のACへの移動は不安を訴える人もいるが全員ゴーサインのようだ。
 夕食は昨夜と殆ど変わらずカレー中心の中華料理。 夕方から雨となり夜中降り続く。 

 

放牧小屋と大海子(3750m)

サクラソウ群とと大海子(3750m)

放牧されているヤクと花海子(3750m)

花海子での昼食 花に囲まれて

花海子風景

3900m付近から見下ろした花海子

4000m付近での水かさの増えた急な沢渡り

放牧の囲い地も花で一杯
  
◎ 6日目(7月4日 火) 曇 夕刻より雨、夜雨断続的に激しい
  

  BC(老牛園子・3650m)9:00→(休憩6回)→13:50 C1(4300m・テント泊)
 
 今日は上部キャンプC1への移動日。 朝食はおかゆと蒸しパンで腹ごしらえ。 今日からはガイドの劉さん(リューさん)・Tshering君(ツェリン君)に加えSerki君(シルキ君)・ヤン君が同行してくれ4人のガイドと一緒に出発する。 天候は雨はあがったが曇り空でパッとしない。
 
 北に向って丘陵を登り高度差650mをこなさねばならない。 歩行は遅々として進まず苦しい、周囲の花畑だけが苦しさを軽減してくれる。 こまかい休憩をとり4100m付近で昼食。 食欲旺盛な人、食べられない人と個人差が徐々に出てくるがプライドからか誰もギブアップしない。 皆、見上げた根性を持っていると感心する。 これで全員登頂の可能性が出てきたというものだ。
 
 13時頃、尾根を越えた地点で大姑娘山のガレタ荒々しい南壁が顔を出し、その下部にC1のテント場が見える。 また、周辺には紫色の山ツツジが一面に群生しており美しい風景だ。 テント場に近づく頃、4200m付近でガイドがイエロー・ポピーやブルー・ポピーの咲いているのを教えてくれる。 息が上がり苦しいが何人かは懸命にカメラに収めていた。
 
 植物のほぼ限界点にあるC1に14時前到着。 夕食まで各自自由に過ごす。 柴ちゃんを含め数人はポピーを求め周囲を散策するが少しの登りで息が切れる。 柴ちゃんもあまり調子は良くないようだ。
 
 夕方からまたも雨が降る出す。 夕方からの連日の雨にうんざりするが、周辺の美しいお花畑は雨に支えられているのだと思うと文句も言えない。 ただ、明日の登頂日は晴れてほしいと勝手なことを願うのみ。
 
 夕食は柴ちゃんも食欲進まなくなり、無理やり食べている感じだが量は少ない。 他の人もマチマチで個人差はさらに大きくなる。 だが、明日登頂断念と申し出るものなし。 こうなれば柴ちゃんも体調悪いのだが過去の登頂記録から弱音を吐くわけには行かない。 明日は根性で登るのみと言い聞かせる。 それにしても参加者全員見上げたものだ。
 

お花畑はきれいだが心臓はパクパク

一服地点で右の日隆からの登り尾根を振り返る

疲れているがお花畑で休憩

シンガリで頑張るYリーダーとガイドの劉さん

延々と続くお花畑の丘陵地帯の登り
  

尾根を越えると大姑娘山とC1が見える
周辺は紫色の山ツツジの群落

後ろを振り返ると対面の山頂より
流れ落ちる急流が筋となって美しい

C1も近い なんとか着いてやれやれ
    

C1から登ってきた谷筋を振り返る 谷下がBC
   

今年最初の利用客となったC1キャンプ(4300m)
ほぼ植物限界に近い
  

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