『ツール・ド・モンブラン』トレッキング 4/5

 ◎ 7日目(8/26 金) 快晴
   TMB  4日目

  
  ルパリュード7:30=(バス)=7:55アルヌーバ(1789m)8:05〜9:05エレナ小屋(2067m)9:35〜11:18フェレのコル(2537m:伊・スイス国境)12:00〜13:07ラピュール小屋(2071m)13:45〜(ヴァリエーション・ルー)〜14:40プランプロ14:50〜16:00ラ・フリ(1610m・エーデルワイス・ホテル泊)
       歩行 19.8km   歩行時間 5時間20分   所要時間 7時間55分

 
 朝、雨も止み快晴、ラッキー。 今日は第3の展望地・フェレ峠越えで心が弾む。
 
 バスでアルヌーバまで移動し、歩行開始、高度差750mでフェレ峠だ。 車道を進み、緩い登りを1時間でエレナ小屋に着く。 小屋というよりホテルに近くロケーションも素晴らしい。 再来のためにいろいろと情報を得ると、親切にも部屋内部まで見せてくれる。 シャモニーからも交通の便がよく簡単に来れ、健脚でない人でもここだけ泊まって帰ることも出来る。 機会があれば是非宿泊したいホテルだ。
 
 エレナ小屋からは傾斜も増し、2回の休憩を入れてフェレ・コルに着く。 抜群の展望である。 コルはイタリアからスイスに入る国境。 又も片足上げて一列で国境越えをするが、セイニューから前後してきた日本語の流暢なケネディーさん(米人)も一緒に越えることになる。
 コルから少し下った風のあたらない草地でランチタイム、あとはラ・フリに向って下るのみ。
 

アルヌーバの村はずれ(バスの終点)

  

エレナ小屋の正面から見える

景観 氷河が右左に2本見える

エレナ小屋の可愛い少年と柴ちゃん

小屋のテラスで Hoさん Kiさん Yoリーダー

エレナ小屋からフェレの谷(クールマイヨール側)

フェレ峠に向う元気一杯の一行(Mu氏撮影)

   

  

中央 Aig.de.Talefre(3730m)とTriolet氷河
  

左 Aig.Triolet(3870m)  右 Mt.Dolent(3823m)
中央 Pre de Bar氷河

Col Ferretに登る途中のモンブラン山群とは
反対側のイタリア側の渓谷

左Grand Jorasses(4208m)とAig de Leschaux(3759m)
    

Col Ferret手前の展望地にて(Mu氏撮影)

Col Ferretまではもうすぐだ

Col Ferretの国境越え(イタリア⇒スイス)
奥の石柱が国境表示  

Col Ferretと
中央 Aig deTriolet(3870m) 右 Mt.Dolent(3823m)

雪山はGrand Combin山群(4000m級 スイス)

Grand Jorasses(4208m) 右面が北壁
  
  国境を越えスイスに入ると風景は一変する。 山の中腹から下は放牧牛が多く緑に包まれ牧歌的となる。 放牧牛につけられたカウベルがジャラジャラと賑やかだ。 途中のラピュール小屋で休憩。チーズの上澄み液からとったジュースを飲む(名前は記憶してない)。味は炭酸の利いたオレンジジュースのよう。
  ラピュールからは中島ガイドの提案でヴァリエーション・ルートをとり車道を避けて山腹部をトラバースしながら、小さなフェレ村を下に見て迂回しながら下り、車道に出る。 周りは花一杯の牧草地、すぐにラ・フラの町だが、手前の民家の植え込みにエーデルワイスが咲いていた。今回の旅行でみたのは唯一ここだけだった。
 
  ラ・フラではホテル・エーデルワイスに泊まる。 部屋は屋根裏のドミトリー方式の2段ベット。 ここで驚いたのは玄関外にある物置に登山靴をしまい、ホテルにはスリッパで入れという。 スリッパはホテルでは準備してないので持ち合わせのない人は裸足でうろうろ。 普通の靴は入場OKでなんとも奇妙。 このホテルだけかと思いきや翌日のホテルでも同じことがおこり、このあたりの習慣らしい。 郷に入らば郷に従わざるを得ない。
 
 夕食は麦スープに鶏肉カレー炒め、つい旨くお替わりをしてしまう。 これがいけなかったのか夜15名中7人が下痢、翌朝元気がない。 一時は食あたりかと思ったが薬を飲んで大事にいたらず治ってしまった。 どうやら食べすぎが原因らしかった。 疲れているときは腹八分、慣れないものはほどほどにということか。
 
 明日はシャンペ・ダン・パまでバスを利用する予定だが、どうやら途中乗換えの時間があわず、歩き始めの時間がかなり遅くなってしまう。 これではまずいので中島ガイドにお願いしタクシー手配をお願いすると運良く手配が出来たという。 こういうとき現地事情に詳しいガイドさんは頼もしい存在だ。
 

Col Ferretからの上部下り、右側は岩盤の山

クロッカスの草原を下る一行

ドンドン下ると牧草地に変わる  チロル地方のよう

のどかな牧畜地 カウベルが賑やか

ラピュール小屋(2071m)の正面にのびる渓谷 
左に下るとフェレの村からラ・フラへと到る

正面、山の麓がラ・フラの町
  

更に下って手前がフェレの小さな村

ホテルの案内板 

ラ・フラも近い クロッカスの草原でのんびりと

可憐なクロッカスの花

唯一、民家の庭先に植えられていたエーデルワイス

やっと着いたラ・フラのホテル・エーデルワイス

夕闇迫るホテルの灯火と山並み

一瞬の夕焼けに染まる山並み(Mu氏撮影)
   
 ◎ 8日目(8/27 土)  曇/晴/曇/雨
   TMB  5日目

 
  ラ・フリ8:15=(タクシー)=シャンペ湖=(タクシー)=8:50シャンペ・ダン・パ(1359m)9:00〜12:00昼食12:40〜13:05ボヴィーヌ(1987m)〜14:40フォルクラ峠(1528m:フォルクラ・ホテル泊)
       歩行 12.3km    歩行時間 4時間5分   所要時間 5時間40分

 
  ガイド中島さんのアレンジした大型タクシーでシャンペ・ダン・パに向う。 途中、シャンペ湖に立ち寄り写真タイム。 ここはホテルもある観光地で虹鱒目当ての釣り人もちらほらと。

 歩行はシャンペ・ダン・パから始まるがタンネの森の中、見通しはきかない。 緩やかな坂道から徐々に傾斜が増し2回休憩・沢を3回渡渉したところから急登が始まる。 30分余り我慢して登ると沢に出て急に視界が開けエリカの花一面の牧草地となる。 しばらく休憩をとっていると昨日夜19時にシャモニーをスタートしたモンブラン一周ウルトラ・トレイルのゼッケン1番をつけたトップ・ランナーが喘ぎながら登ってくる。 沢で水をかぶりダブル・ストックで小さなザックを担いだ軽装だ。 応援すると彼は笑顔で通過、トラバース道に変わったので駆け足でアッという間に駆け抜けて行った。 時刻は11時30分、ここまで16時間半(彼は最終抜かれ2位)。 世界には凄い山岳マラソンがあるものだとはじめて知る。 (このウルトラ・トレイルについては最後に追記します)
 
 我々もしばらく進み展望の良い牧草地でランチとする。 エリカの花一面の草地でランチとはなんと贅沢なことか。 かなり時間を置いて2位(最終逆転1位)・3位(最終3位、50歳代の年配者・・・あとで知るが恐れ入る)が通過する。
 いつまでもいるわけにもいかず、今日の最高点・ボヴィーヌへのトラバース道を眼下の町々や渓谷を見ながら進むが後続ランナーは来ない。 ボヴィーヌで休憩所が設けられ、水と軽食が準備されていたが係員はただ一人。
 
 ボヴィーヌからは緩い下りをフォルクラ峠まで樹林帯を歩くことになり景色も樹林帯の合い間からしか見えないがマルティニから車道が1本、前の山の斜面につけられ、まっすぐ山に向ってのびている。それが行き着くところが今日のホテルがあるフォルクラ峠だとわかり、目的地の目安となる。 まもなくフォルクラ峠に着いたが、その間抜かれたランナーは一人のみ、かなり疲れているように見えた。
 
  フォルクラ・ホテルでチェックイン。 昨日と同じく登山靴での入室禁止でスリッパに履き替える。 ほどなくランナーの応援にコースに出ると、なんと日本人が走ってくる。 あわてて一枚写真を撮り、声をかけると彼は驚いたようだが元気に駆け抜けていった。 若い同胞が海外で一人頑張っている姿を見て、豊かな気持ちにさせられた。 このとき、10位前後かと思っていたが最終13位、途中4位まであげたが終盤のケガで遅れたらしい。 彼の名は石川弘樹君、海外で名の知れたトレイル・ランナーとあとで知る。
 
 夕食はス−プと鶏肉香草蒸し焼き、「お替わり いかが?」と覚えたての日本語で問われるが昨夜のこともあり応じるものはいない。 あちらは日本人はなんと少食だろうとあきれていた。
 
 ホテル着後から雨が降り出し、次第に強くなる。 明日の天気はよくないのか・・・・・・。

 

朝のシャンペ湖  ホテルもある観光地

オルズィエールの町と南東にのびる渓谷

ランチをとった牧草地 エリカの花が一面に



マルティニの町 左へのびる車道がフォルクラ峠へ

ウルトラ・トレイル参加の石川君 フォルクラ峠で

フォルクラからバルム峠方面を

宿泊したホテル・フォルクラ
  
 ◎ 9日目(8/28 日) 小雨/霧雨/晴 
   TMB  6日目 (最終日) 
  。 
 
  フォルクラ峠8:00〜8:50トリアン(1300m)9:00〜11:40バルムのコル(2204m:スイス・仏国境)12:20〜13:20
  チャラミロン(1912m)13:50=(ゴンドラ)=14:00ル・トゥール(1453m) =(バス)=14:35ラ・プラ   15:10=(ゴンドラ)=フレジェール16:12=(ゴ
ンドラ)=ラ・プラ16:30=(バス)=16:35シャモニー泊        歩行 9.2km
    歩行時間 3時間50分    所要時間 5時間20分
 

  今日はTMBの最終日、終わりを迎えたくない気持ちは一人だけではなかろう。 昨夜の雨は止んでいるがガスが濃く視界は低い。
 
 トリアンの村はずれに一旦下り、ここから高度差900mを登るのだが道は広く整備され歩きやすい。 けれど、タンネ樹林に囲まれ、ガスのため視界はない。 樹林帯が無くなる頃から風が強く寒さも増し小雨となる。 風を避け、牧畜小屋で休憩するが早々にバルム峠に向う。 時折、ガスの合い間から周辺の景色がチラッと顔を出し、バルムの小屋が見えて駆け込む。 寒いのでスープを注文、暖をとりホッとする。 たくさんの可愛い子供を連れた一団と一緒になるが、こんな天気に引率は大変だろうと同情する。
 
 小屋を出るとすぐ国境(スイス⇒フランス)。 例により片足上げて一線で国境越え、何回もやると息が合ってくる。
くだりにかかり、しばらくすると次第に晴れ間が出てくる。 高いピークは雲の中だが中腹から下はすっきりとしてくる。 どうもフランス側は天気だったようだ。 ピクニック気分で休憩しているグループも多く見かける。
 チャラミロンまでは徒歩、ここからゴンドラそしてバスを乗り継いでラ・プラで下車。 中島さんとはTMBガイド仕事を終え、ここで一旦お別れをする。
  

ガイドの中島政男さん((株)マーモット)
 的確なガイドに感謝  

中島さんの着けていた国際山岳ガイドの徽章
英・独・仏の3ヶ国語で書かれている

トリアンの村はずれで

キャンピング・カーと一緒のセントバーナード犬

霧雨に煙るバルム小屋

バルムのコルでの国境越え(スイス⇒フランス)

バルムからの下り、天気も良くなり記念に

シャモニーの町 左上、雲の中はモンブラン

シャモニーの背後 赤い針峰群の一部

ラ・プラの小さな教会 ドリューの岩峰が見えず残念
 
 ラ・プラには小さな可愛らしい教会があり背景にドリューの岩峰が見えるらしいのだが今日は雲の中で残念。 まだ時間があるのでゴンドラでフレジェールに登り展望を楽しんだあと、シャモニーの町に戻る。
 
 これでTMBの全行程を終える。 全長155kmのうち、74kmを徒歩で、残りはバス・タクシーで移動して終了した。
 
 ホテルは先に泊まったホテル・イザベル。 シャワーでさっぱりし、町へ散策。 観光センターによるとウルトラ・トレイルの結果が出ていた。 今夜は久しぶりに日本食がよいと言うので和食「さつき」の予約をしておく。 夕7時に出向き夕食は天丼・かつ丼・すしにそばと各人まちまち。 TMBを無事終えて乾杯、味もよく皆満足して外に出る。 するとモンブラン山群が夕日に映え赤く染まっている。 カメラを持っている人はあわててシャッターを押す。ラッキーだった。
でも、カメラを持ってきていない人は指をくわえているのみ、残念でした。
  

フレジェールからメール・ド・グラス氷河の谷

フレジェールからシャモニー中心部

左:カジノとボゾン氷河(シャモニーにて)

郵便局と広場の観光客(シャモニーにて)

ウルトラ・マラソン・スタート地点(シャモニーにて)

夕焼けのAig..du.Midi (3842m)

Mont Blanc (4810m) と Dome du Gouter (4304m)

Dome du Gouter (4304m)と Aig. du Gouter (3863m)

赤く燃えるMont Blanc (4810m)

Aig. du Dru (3754m) ドリューの岩壁
 
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