年月日 2003年9月27日(土)〜10月1日(水)
山域 富山
山名 室堂〜立山〜剣岳〜仙人池〜欅平
天候 記録参照
参加者 単独

行程

1日目 9/27(土) 大津22:50⇒3:00立山駅 (車中泊)

2日目 9/28(日) 立山駅7:00⇒8:00室堂→9:00一ノ越9:10→9:58雄山(3003m)10:30→10:47大汝山(3015m)
            10:55→11:10富士ノ折立(2999m)→11:50真砂岳(2861m)12:05→12:45別山(2880m)13:15
            →13:35剣御前小屋→14:30剣山荘(泊)

3日目 9/29(月) 剣山荘5:55→7:17前剣(2813m)→9:17剣岳(2998m)10:15→12:08一服剣(2618m)→
            12:33剣山荘13:15→15:40真砂沢ロッジ(泊)

4日目 9/30(火) 真砂沢ロッジ(1750m)5:45→6:45二股→8:40仙人峠(2150m)→8:55仙人池ヒュッテ9:10→
            11:00仙人温泉(1500m) (泊)

5日目 10/1(水) 仙人温泉6:30→8:43阿曽原小屋(825m) 8:51→14:06欅平(650m) 14:37⇒16:00宇奈月16:32
            ⇒寺田⇒19:00立山駅⇒黒部市で宿泊/翌日、尾瀬へ向かう

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1日目 9/27(土)
   マイカーにて夜遅く出発し、立山駅前に朝3時到着。 無料駐車場でゆっくりと仮眠。
2日目 9/28(日) 晴
  早朝一番にケーブル・バスを乗り継ぎ室堂に入る。 天気は上々、室堂平は2400mあり、既に草紅葉が始まっている。 今日は久しぶりに立山連山を縦走することにし一ノ越を目指す。  緩やかな登りでまもなく一ノ越に着き、ここから急なガレ場に変わり、やや苦しくなるが雄山を踏み、雄山神社に先ずは参拝する。  剣・大日・薬師方面は言うことなしの展望。  東の後立山連峰は残念ながら秋雲に隠れ見えないが針ノ木岳のみが三角形の先端を雲上に鋭く覗かせていた。
  暖かい秋空の下,立山連山を大汝山(3015m)・富士ノ折立・真砂岳・別山の順にのんびり踏破し別山乗越に出る。 処々にいまだ雪渓が残り、周囲の紅葉にアクセントを添えている。 別山乗越からは斜面を横切って今日の宿泊地である剣山荘へと降る。 
  小屋は60人程の泊り客で大半は明日剣を目指す人たちである。 夕刻、風呂に入りゆっくりしていると警察無線を通じ遭難者の情報が流れる。  本北に入った2人組の一人が滑落し最悪の結果を招きつつあるようだ。 夕刻よりガスが濃くなり救助が難航しているのが手にとるようにわかる。 山でこういう情報を聞くと気がどんよりと重くなる。

草紅葉の室堂平 室堂平と奥大日岳(2606m)
雄山神社(3003m) 手前:別山  奥:剣岳(2998m)
雄山より大汝山(3015m) 雄山神社社務所
室堂平とミクリガ池(立山縦走路より) 手前:別山  奥:剣岳(2998m)
別山(2874m) 剣沢上部と剣山荘
別山より別山乗越
  
3日目 9/29(月) 曇/小雨
  昨日のゆったりした山行とは違い今日の剣は気を引き締めて登らねばと朝から多少緊張し出発する。 一服剣を過ぎる頃、救助のためのヘリの音が近くに聞こえるが濃いガスの中なので救助できるのか疑念が湧く。
  天候はあまり良くない。 時折明るくなり、ガスが切れるのを期待するが、前剣にかかると小雨から霰に変わる。  岩場は最大の難関にかかり鎖を頼りにスリップに気をつけ難場を乗り切ると傾斜が緩くなり、まもなく頂上に着くが、ガスの中で展望はきかない。 風もそこそこあり、時折の明るさに期待し、1時間弱待つも寒さに耐え切れず、他の登山客同様、後ろ髪を引かれる思い出頂上をあとにする。 
  降りは岩場が濡れているため、一層緊張しながら難場の鎖・梯子場を通過する。 ガスがかかると、ルート上の目印がわかりにくい場所が随所にあり、登山者同士が声を掛け合ってルートを確める場面も結構あった。 一服剣まで帰ってくると緊張もほぐれ安堵感を感じつつ剣山荘に戻る。
  山荘で昼食をとり、剣沢を経て今日は真砂沢ロッジを目指す。 広大な剣沢雪渓を単独で歩くとやや不安を感じるが遠くの前方に2人組,後方にツアー一向がひかえているのでなんとなく安心感がある。 雪渓をドンドン降ると左から雪渓を残した急峻な平蔵谷・長次郎谷が合流し、崖にへばりついている紅葉樹とが重なって圧倒的な風景を見せてくれる。   剣沢雪渓の下部は崩れ危険なので一旦、夏道を歩くが結構歩きにくい。 暫くして再度下部雪渓を歩き真砂沢ロッジに着いて、今日の緊張がほぐれる。
 小屋で聞いたが昨日の遭難者は最悪のケースで収容されたという。 残念なことである。 夜、凄い雨と霰で小屋のトタン屋根がバラバラと音を立てる。
  
剣岳(2998m) 剣山頂の祠
鎖を伝っての急斜面の登り 八ッ峰方面
剣沢の雪渓を上から眺める 剣沢雪渓下部にて
剣沢雪渓上の柴ちゃん 長次郎谷
  
4日目 9/30(火) 曇/晴
  昨夜の悪天候もなんとか過ぎ去ったようで徐々に青空がのぞいてくる。 別山は新雪で真っ白になっている。 剣登山が一日遅れると無理だったろうと思うとラッキーだった。
   小屋から二股までは緩やかに沢を降るが、所々足場の悪い個所があり、注意を要する。 二股の吊り橋を渡ると仙人新道の急な登りとなる。 つらい登りだが途中から青空が広がり圧倒的な八ツ峰の岩峰が初雪をいだき神々しいぐらいに聳え立っており疲れを忘れさせてくれる。
  仙人峠近くになると新雪が残り、気温も急激に下がってくる。 まもなく仙人池ヒュッテに着き、ヒュッテ前の仙人池からの八ツ峰の風景を楽しみにしていたがガスが急に広がり視界を閉ざしてしまった。 防寒具を着こんでも寒く、早々に下山を決め仙人温泉へと降る。   途中、2度雪渓を渡るがブリッジ状の部分もあり注意を要した。 また、この間の夏道では季節はずれのお花畑にニッコウキスゲも見られ驚いた。
 まもなく仙人温泉に着き温泉に入り汗を流して阿曽原まで降るつもりだったが、阿曽原小屋が満員との予想情報が入り昼前だったが仙人温泉小屋に急遽泊まることにした。 お陰で過去にこんなにのんびり、ゆっくりした温泉気分を味わったことはない。 小屋前の露天風呂では湯に浸かった状態で後立山の白馬岳から唐松岳まで眺めることが出来る素晴らしい展望を楽しめた。 同宿客と話す以外やることもなく翌朝出発までに寒くなると入浴を繰り返し、なんと7回入浴の自己記録をつくった。
ここ仙人温泉小屋は行程上中途半端な場所にあるが、温泉の魅力とうまい食事で充分堪能でき、数少ない推奨小屋としてお薦めできる。
  
南股でのツアーパーティー 二股にて
仙人新道より池の平山 紅葉のナナカマド
仙人池 ??? 何の花か教えてください
雪渓とニッコウキスゲ 季節はずれのニッコウキスゲ
仙人温泉 湯船から絶景が見渡せる 仙人温泉から朝の唐松岳方面
   
5日目 10/1(水) 晴
 今日は最終日。 ゆっくり小屋を発ち、阿曽原に向かって下山にかかるが2回の雪渓渡りがあり最後の雪渓は急角度で雪崩の堆積物が表面を覆い不気味であった。 途中も急な斜面につけられた道で足場も狭く結構緊張を強いられる連続で阿曽原まで降りつく。
  阿曽原にも温泉はあるが昨日堪能したので、ここは先を急ぐことにした。 一旦、高度差150mほど登りかえし、欅平への水平道に入る。 傾斜はなくなり、歩行は楽だが黒部川の絶壁の中腹につけられた道なので危険個所は絶えず現れるものの左側には安全針金が設置されており慎重に歩けばさほど危険はない。 高度があるだけに気持ちの良いものではない。
欅平までの中間点近くにはオリオ谷があるが、谷が急峻で雪渓も大きく崩れているため外側を通ることはできない。 谷の下を大きく迂回する岩盤を刳り抜いたトンネルがある。  200mはあろうか曲がりくねっており、下はしみ出た水が流れヘッドライトなしでの通過は困難であった。
  欅平手前1.5hr近く前から前方下にトロッコ電車の欅平駅が見えるがなかなか近づかない。 最後は一挙に下降し欅平に着く。
 やっと下界に帰り着いたという想いであり、立山・剣・裏剣の縦走を無事終えたことに感謝した。 初日の立山縦走を除くと、多数の危険個所と六つの雪渓歩きがあり結構ハードだったが、それ以上の満足感と充実感で締めくくることができた。
  あとはトロッコ電車・富山電鉄を乗り継ぎ立山駅に戻り、マイカーをとって次の目的地である尾瀬へと向かう。
  
デブリの雪渓を渡る ???
ノコンギク ダイモンジソウ

黒部渓谷の一部
黒部渓谷 黒部渓谷の中腹に道がついている
欅平に近い地点からも後立山連山が見える トロッコ鉄道の欅平駅
  
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