主稜からはずれお花の『三ノ沢岳』を訪ねる

年月日 2003年8月22日(金)
地域 中央アルプス
行先 三ノ沢岳(2847m)
天候
参加人数 単独行

行程        ==乗物移動  →→ 徒歩
    大津23:20=(車)=2:30駒ヶ根菅ノ台駐車場(仮眠)6:00=(バス)=6:40しらびだいら6:50=
    (ゴンドラ)=7:00千畳敷7:12――7:40極楽平――7:56三ノ沢岳分岐――9:13三ノ沢岳9:55
    ――11:10三ノ沢岳分岐11:40――12:30千畳敷==しらびだいら12:55==菅ノ台駐車場14:15
    ==18:00大津        (行動時間 5時間18分)
   
報告
 最近、所用で山から遠のいていたが時間を見つけ、急遽計画したので単独で出かける。
 深夜マイカーで出かけ駒ヶ根駐車場にて3時間ばかり仮眠する。 仮眠登山者が多く臨時バスが増発、一番バスに乗り、ゴンドラも一番。7時には千畳敷に立っていた。
  
 千畳敷周辺の庭園のようなお花畑と宝剣岳を中心とする岩峰のコントラストが素晴らしい。  振り返ると南アの山々の上に富士山もくっきりと。 今年は天候不順であったが素晴らしい天候に恵まれたものだ。
 今回は三ノ沢岳が目的だったので左に折れ極楽平を目指す。 道は整備されロープが両側に張られておりハイカーから高山植物を守っている。 8月下旬になり、やや花の盛りが過ぎたかと思ったが、まだまだお花は多い。 エゾシオガマ・ヨツバシオガマ・モミジカラマツ・ミヤマダイコンソウなどあげれば限がない。特にチングルマは場所によって花がまだ美しく咲いているところと、既に花が終り穂になっているところが混在しているのは印象的であった。
ウサギギク ヨツバシオガマ
モミジカラマツ モミジカラマツ
  
  30分で極楽平の尾根鞍部に到着すると眼前に三ノ沢岳の単独峰と木曾谷をはさんで御岳が大きな裾野を引き堂々と現れる。 揺るやかな尾根道を北に三ノ沢岳分岐までつめると乗鞍岳が顔を出し、目の前に宝剣岳(2931m)の荒々しく積み重なった岩肌が澄み切った青空に屹立している。
  
 三ノ沢岳分岐からいよいよ三ノ沢岳に向かうが一旦250mばかり下降し小さなピークを越え同じ距離を登り返さなければならず、結構タフそうである。  尾根道はハイマツ帯が大半だが進むにつれ振り返ると中央アルプスの高山、特に木曽駒から空木岳の縦走路が一望できる。
 三ノ沢岳への縦走路の右側は滑川の源流部へと切れ落ちており、左側は伊奈川へと高度をおとしながらの草原地帯にお花畑が続いている。 最後の急登を終え頂上部に近づくと見事なお花畑で彩られていた。 時期的に花の最盛期には遅いかなと危惧していたが心配無用であった。 チングルマ・トウヤクリンドウ・ハクサンイチゲ・アオノツガザクラ・シナノキンバイ等々が斜面を覆い、頂上に着くと乗鞍岳の右に槍・穂高を中心とした北アの連山もみえ、360度の大パノラマである。
三ノ沢岳支稜から空木岳への縦走路 木曽駒ヶ岳をバックに
トウヤクリンドウ トウヤクリンドウ
チングルマ アオノツガザクラ
ハクサンフウロ ハクサンイチゲ
アキノキリンソウ ミヤマゼンコ
三ノ沢分岐での救助訓練
  
 ゆっくり堪能し、元来た道を戻るが日差しがきつく三ノ沢岳分岐への最後の登りは結構堪えた。
 分岐で休憩した折、たまたま居合わせた植物監視員から聞いた話だが木曽駒付近に咲くコマクサは営林署の職員が種をまき育てたもので、固有種は残念ながら中アにはなくなってしまったとのことです。 宝剣岳を越え帰る予定であったが、話し込んでいるうちに伊那谷側が急速に濃いガスに包まれ宝剣も隠れてしまったので、宝剣越えを諦め、極楽平から再度お花畑を楽しみながら戻った。
  
  正午過ぎ千畳敷に戻ったがゴンドラ駅周辺はツアー客で一杯。  ゴンドラも時刻表を無視しての20分置きのピストン運転であった。  ゴンドラ・バスを乗り継ぎ、麓の「こまくさの湯」で汗を流し帰路に着く。
  遠路の日帰りで疲れはしたが、好天に恵まれ高山の風景に久しぶりに溶け込んで、垢をすり落としたようなすっきりした一日であった。 
  
                                                           
トップページへ 2003年の山歩き ページ頭へ